WORKS
上演作品
▼デイドリームを水平に渡る最後から2番目のPOST WAR BABY
2009.7.8_11
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P・K・ディックのおじさん、さようなら。
街外れの小さな古本屋の埃っぽい一角であなたの書いた本を初めて見つけたとき、その本の裏表紙には『サイエンス・フィクション(冒険小説)』と書かれていました。 20世紀と呼ばれた時代のある日ある時までは、科学は冒険と翻訳されていたんです。 僕に読書を教えてくれた、親愛なるフィリップ・K・ディックのおじさん。 あなたはアンド・ロイドの友達やタイヤの無いクルマが空を飛ぶ世界を僕に語ってくれたけれど、インターネットや携帯電話やテレビの中でだけ起こる戦争については、ついに口を閉ざしたままだった。 今、僕たちの世界では科学は生活と翻訳されています。今日もニュースキャスターが伝える言葉は、生活と技術、生活と進歩、生活と戦争!…さようなら、ディックおじさん。さようなら、20世紀。 さようなら僕のポストウォー・ベイビーたち。 |
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