WORKS
上演作品
「血と暴力の星」
すべての言葉はサヨナラ
かつてあった時代かつてあった街へと続く路線図の中心その心臓部から、
末端へと向かって枝分かれの血管をほどいて、ほどいてゆくといつか辿り着く爪の先、
寂れた無人駅こそが僕の少年時代の全てでした。
キセル乗車の不心得者が捨ててゆく二つ折りの切符を拾い集めてはどこから乗ってきたのか確かめる。
それが例え隣の駅からであっても僕には等しく地の果てでした。
けれどある日、拾った切符の行き先は空白で何も印刷されてはいなかった。
フォッサマグナに引き裂かれた関東ロームの砂漠を抜けて、いつかメキシコへ辿り着くために。
1999。僕は17歳でした。
